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韓方研修

5月3日~5日まで、韓国へ研修旅行に行ってきました。

日本でいう、いわゆる「漢方」は、韓国では「韓方」と言います。
 
中国医学を朝鮮半島で独自に発展させた医学なのです。
 
 
1日目は、廣東韓方病院を訪れました。
 
牛黄清心元 や瓊玉膏などを製造している廣東製薬が設立した病院で、
西洋医学と韓方医学を融合させて総合的に診療を行っている病院です。
韓方専門クリニックと皮膚科、内科、人間ドックの施設があり、
最新の設備があり、プライベートな個室が用意されていたり、
とても居心地もよく快適な病院でした。
 
日本や海外からも訪れる人が多いそうです。
こんな病院、素晴らしいなあと思いました。
韓国への研修旅行2日目は、

 

廣東 牛黄清心元(ごおうせいしんがん)や開豊 瓊玉膏(けいぎょくこう)
を製造している廣東製薬の工場を見学させていただきました。

廣東製薬は韓国有数の製薬会社なのですが、

非常に近代的で清潔な工場でした。

 

工場内を案内していただき説明をしていただきました

 

 

 

保管されている生薬も出どころがはっきりと明示されていて、

もっと雑に保管されていそうなイメージがありましたが、

きちんと保管されていました。

 

 

廣東製薬では、漢方薬(韓方薬)、サプリメント、新薬など

500種類ほどの製品を製造しているとのことでした。

こちらは瓊玉膏を製造するタンクです。

 

1タンクに1500kg入ります。

 

いろんな漢方薬がありますが、瓊玉膏ほど丁寧に作られるものは他にありません。

 

瓊玉膏の生地黄は密閉容器で100時間も煎じます。

 

地黄には胃腸障害があることが難点なのですが、

100時間煎じることで非常にマイルドになり胃腸障害がなくなるのです。

 

また、煎じる過程で生地黄でありながら熟地黄の効能も持つようになります。

 

牛黄清心元の金箔貼りを体験させたいただきました。

 

金箔は非常に薄いので、貼るのがとても難しかったです

 

なんとか下手くそですが、出来上がりました。

こういった金箔貼りは全て手作業で行なっているとのことでした。

 

自動化しようとしたそうですが、どうしても金箔がはがれてしまうのだそうです

 

 

海外で製造されているものって、ちゃんと製造されているのか、ちょっと不安でしたが、

(最近、韓国の加湿器の殺菌剤が問題になったりもしてましたしね)

今回見学をさせていただいて、

牛黄清心元や瓊玉膏は丁寧にきっちりと作られていることがとても伝わってきました。

 

私としても安心してお勧めできますし、お客様にも安心して飲んでいただけます。

 

韓方研修旅行2日目の午後に、
ソウルの京東市場(キョンドンシジャン)へ行ってきました。
京東市場の中には、漢方薬(韓方薬)を扱う「薬令市場(ヤンニョンシジャン)」があります。
この市場には、漢方薬の店がたくさん集まっていて、
韓国の漢方薬のうち70%がここに流通しているのだそうです。
韓国には、薬局なら薬局ばっかりとか、同じ業種を集めた町が多いのだそうです。
そして、その京東市場の側にある「韓医薬博物館」に行ってきました。

 

 

 

 

昔から、韓国の人々の間には韓方薬が生活の中に取り入れられてきました。

 

 

韓国ドラマの「チャングムの誓い」などご覧になった方はよくご存知かと思います。

 

 

 

 

 

 

 

館内には500種類以上の生薬が展示されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓊玉膏のことも掲示してありました。

 

 

韓国では有名で、とても大切にされている漢方薬なのです。

3日目は観光をさせていただきました。
今回の韓国研修旅行、
美味しいものもたくさん食べましたし、
とても楽しく勉強になり、いい経験をさせていただきました。
また、同行の先輩先生方にも色々とご指導いただけたことも
とてもよかったです。
瓊玉膏や牛黄清心元の素晴らしさも再確認しました。
(有野台薬品 井上満弘)