【足がつる、こむら返りの漢方】芍薬甘草湯は毎日飲む薬ではありません!

 

 

 

今回は、「芍薬甘草湯は毎日飲む薬ではありません! こむら返りを治すには?」というお話を

 

動画でお話ししました。

 

お時間あればご覧ください(12分2秒)

   ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

動画は観てられないという方は、

 

文章でも書いていますので、長文ですがお読みください(^^)

 

  ↓ ↓ ↓

 


 

こむら返り、足がつる・・・

 

 

というお悩みの方、非常に多いですね。

 

   

なぜ、足がつるのでしょうか?

 

 

 

 

漢方的に言うと、

 

 

肝の不調と血の不足

 

 

と考えられます。

 

 

 

 

漢方では、「肝は筋をつかさどる」と言います。

 

 

 

肝臓は血を貯蔵したり巡らせたりする働きがあるのですが、

 

 

肝臓が弱っていると、血が不足し、筋肉に血が行かなくなります。

 

血が行かなくなると、栄養も届けられなくなります。

 

 

 

筋肉に栄養が届かないと、筋肉に不調が起こりケイレンが起こったりするというわけなのです。

 

 

 

 

 特にマグネシウムが届かないと、筋肉がケイレンしてしまいます。

 

 

カルシウムには筋肉を収縮する働きがあり、マグネシウムには筋肉を弛緩する働きがあります。

 

マグネシウムが不足すると、筋肉が弛緩できないので、縮まったままケイレンしてしまうのです。

 

 

ですから、マグネシウムを補うことも大事になってくるのですが、

 

マグネシウム単独で摂るのはお勧めしません

 

単独だと偏りが出たり下痢したりする可能性があるからです。

 

 

カルシウムとマグネシウムを2:1で摂るのが理想です。

 

2:1で摂るのが一番吸収がいいからです。

 

 

マグネシウム単独で摂るよりも、カルシウムやマグネシウムなどミネラルがバランスよく入った天然サプリをお勧めします。

 

 

 

 

 

肝が不調になるのは、

 

ストレスによることが多いです。

 

 

肝臓が弱るというと、お酒の飲み過ぎをイメージする方が多いですが、

 

一番影響が大きいのが、ストレスです。

 

 

ストレスによって、肝臓は弱り、血を消耗し、血の流れも悪くなります

 

 

ストレスに対処して、肝臓が弱らないようにすることが大事です。

 

 

 

 

冷えも血の流れが悪くなります。冷えないようにすることも大事です。

 

 

 

 

また、汗をよくかくと、汗とともにミネラルも出ていってしまいます

 

 

ミネラルもしっかり補給することが大事です。

 

 

そもそも、加工食品とかファーストフードとか今の時代の食事はミネラルが抜けてしまっています

 

非常にミネラルが少ないです。

 

できるだけ手作りのミネラルの抜けていない食事をすること

 

 

 

それから、血を増やす食べ物も食べること。

 

赤いもの、黒いもの、緑のものに血を増やす食べ物が多いです。

 

 

やはり、バランスよくいろいろなものを食べることです。

 

 

 

 

というわけで、

 

 

肝臓を元気にし、血を補い、血の巡りをよくし、筋肉に栄養を届けること

 

 

がこむら返りの根本的な改善方法になります。

 

 

 

 

 

こむら返りによく使う薬として有名なのが「芍薬甘草湯」ですね。

 

 

漢方薬って、長く続けて飲んでジワジワ効いてくるというイメージがあるかもしれませんが、

 

芍薬甘草湯はそういう薬ではありません。

 

 

基本的には、頓服薬として、痛い時だけ飲む痛み止めの薬です。

 

即効性があり、非常によく効く薬です。

 

 

でも、芍薬甘草湯を長期的に毎日続けて飲むと、体に弊害が起こってしまう可能性もあります。

 

 

病院では、30日分とか60日分とか90日分とか、大量に長期的に処方されていることがよくありますが・・・。

 

 

 

 

漢方に含まれる生薬には、冷やす性質や温める性質などがあり、5段階に分けることができます。(五性といいます)

 

寒・涼・平・温・熱

 

です。

 

左にいくほど冷やす性質で、右にいくほど温める性質です。

真ん中の平は、冷やしも温めもしません。

 

 

芍薬甘草湯は、芍薬と甘草という2つの生薬から構成されていて、

 

芍薬は「涼」、甘草は「平」の性質をもっています。

 

 

ですから、芍薬甘草湯は少し冷やす性質の薬になります。

 

 

ということは、冷えている人が毎日続けて飲んでしまうと余計冷えてしまいます

 

 

特に夜中から朝方にかけての冷える時間帯に足がつる人は、冷えて起こっているわけですので、

 

そういう人が毎日飲むと余計冷やしてしまうのです。

 

 

 

 

それと、芍薬甘草湯には、甘草の量が結構多く入っています

 

 

甘草はいろんな漢方薬に入っているのですが、摂りすぎると「偽アルドステロン症」という副作用が起こる可能性があります。

 

「偽アルドステロン症」というのは、低カリウム血症になり、高血圧、むくみ、倦怠感などが起こります。

 

 

甘草の1日の上限量は(年齢とか体格にもよりますが)7.5gが目安とされています。

 

ツムラの芍薬甘草湯だと、1日3回飲んだとすると6g摂ることになります。

 

他の漢方薬などと併用すると、7.5gは越えてしまうでしょう。

 

 

 

以上のような理由から、芍薬甘草湯を長期に渡って飲むことはあまりお勧めしません

 

頓服薬としてお飲みになることをお勧めします

 

 

 

 

そもそも、根本的に改善するには、

 

肝臓を元気にして、血を補い、血を巡らせ、筋肉に栄養・ミネラルを届けることです。

 

 

芍薬甘草湯には、こういった働きはあまり期待できません。

 

 

肝臓を元気にしたり、血を補ったりする漢方薬や、ミネラルを補う天然サプリなどをお勧めします

 

具体的に何という漢方薬かは、あなたの状態や体質によっても違ってきますので、

 

一概には言えません。

 

 

気になる方は、当店にお気軽にご相談ください(^^)

 

 

 

 

チャンネル登録もよろしくお願いいたします(^^)

 

 

(有野台薬品 井上満弘)