頑張らない

 先日、専門薬局の勉強会で表情筋セラピスト・上田真弓先生の「笑顔や笑いの効用」についてのお話を聴いてまいりました。

そのお話の中で、「頑張る」という言葉は「頑固に意地を張る」という意味にも取れる、と言われていました。さらに、「必死」という言葉は「必ず死ぬ」と書く、と言われてました。

うつ病など精神疾患が非常に多い世の中になってきていますが、うつ病の人に対して「頑張れ」という言葉は禁句だと言われています。うつ病になりやすい方はもともと頑張り屋の方が多く、頑張りすぎて頑張りきれなくなって自責感に苛まれているというケースも多いようです。充分頑張りすぎているのに「頑張れ」と言われるのは、「まだ頑張らなければならないのか」とさらにプレッシャーに感じてしまうかもしれません。「今までよく頑張ってきたね」「辛かったね」など、今までの頑張りを認めてくれるような共感の言葉の方が励ましになるのかもしれません。

諏訪中央病院名誉院長、鎌田實先生は著書「がんばらない」の中でこう書いておられます。

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 ぼくら医療者が重症な患者さんや末期の患者さんに、つい口に出してしまう言葉「がんばろう」「がんばりましょう」この言葉に勇気を奮い立たせる患者さんがいる反面、精いっぱいがんばって、がんばって末期をむかえてきた患者さんにとって、がんばれという言葉はとても傷つけることがある。

 知的ハンディをもった西沢美枝さんたちの「がんばらない」「生きている」「ありがとう」「ぼくのたましい」という作品は、力みのない悠々とした筆づかいとともに、すごい迫力をもってぼくらの医療のあり方に問題提起をする。

 「あなたは、あなたのままでいい」「競争しなくてもいいですよ」と語りかけているようだ。

 医者や看護婦がどんなに丁寧にやさしくても、病院というところにいるだけで、患者さんは緊張している。ぼくら医療スタッフががんばりますから、あなたはありのままでいてください、そういう気持ちをこの「がんばらない」という書に託したい。

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 心の病を抱える方が非常に多くなってきている現代、身体の症状だけでなく「心」も理解できる医療人を目指したいと思います。

 楽しいことがあってこその笑顔ではなく、笑顔でいるから楽しいことがあるのだそうです。笑顔で楽しく(がん)(ば)りましょう!

                                        (井上満弘)

 

 

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コメント: 3
  • #1

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